ピンク地に総柄の花模様、ウエストをリボンで結んだロングワンピースとなります。
総柄の花模様ですが、染め物ではなく織り柄なので独特の高級感もあります。
銀糸と白く見える花部分もラメが入った糸で織られているので光沢があり、とても綺麗です。
ただ織物のために裏側に複数の糸がまわっています。
仕方ないことで裏地などをお付けすればいいのですが
一品の服は全て裏地は付けずにスリップやペティコートなどで対応していただいております。
いつもは帯地などで裏の糸が着るのに引っかかってしまいそうな時や肌触りの問題がある時には、
接着芯などを貼り不快に感じずに着ていただけるように心がけています。
ただ、今回は飛び柄の総柄ということで全面に貼ってしまうと生地の質感も変わってしまいます。
柄部分だけに貼った場合は、きっと洗濯のたびに端が捲れてきます。
どうしようかと思いながら、
創りたい気持ちが先行し状況によって後で何とかなるだろうと安易な気持ちでワンピースを仕上げてしまいました。
その結果、完成した後に浮いて引っかかりやすい糸の始末を針と糸で止めるという作業を始めましたが、
時間もかかりキリがなく止めることも正解ではないように思われ途中でやめました。
裏地を付けるなど色々考えた結果、
最初はスリップをセットにすることにしてワンピースと同じフレンチスリーブのスリップを作りました。
肩紐にはしなかったので、出来上がって合わせてみるとわざわざ二枚着るよりもワンピースに裏地のように付けてしまった方が、着た時にはスッキリ綺麗になるのではと思い最終的には一体にしました。
出来上がってしまったワンピースに裏地を付けるのは
難しいのではと思っていましたが、今回は結果的に成功しました。
私の計画性のない作業の為に普通以上の時間もかかり試行錯誤のワンピースになりましたが、
裏側の糸は全て隠れてとても綺麗なワンピースになりました。
ピンク色のお好きな方にご購入いただけたら嬉しいです。
和服で使われているピンク色は若い方だけではなく、
幅広い年齢の方に派手ではなく似合ってしまうことも着物リメイクの不思議なことです。
葉の形から考えると牡丹ではないかと思いますが、
牡丹の花のイメージより小ぶりのデザインで総柄ですので可愛いイメージの花柄です。
服地では味わえないロマン溢れるピンク色のアンティークっぽいワンピース、魅力的な一品となります。
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