淡い色合いのぼかし染めの上に野草の柄が染色された訪問着で創ったワンピースとなります。
特長あるフォルムの植物ですが名前が分からず図鑑で探してみましたが一致する物は見つかりませんでした。
実際にある野草のように思いますが知識がなくて申し訳ありません。
アスパラのように伸びやかに伸びる茎と下に広がる葉のアンバランスさがとても面白い草花です。
着物全体がこの模様だけでも着物として十分成り立つと思いますが、
実際はこの模様は前身頃だけで後ろ見頃は全く異なる模様、椿のような花という何だか不思議な訪問着でした。
どういう意図があったのか作家に聞いてみたい気がします。
どう考えても違和感があり着物として着るのでしたらきっと選ばなかったと思いますが、
最初に見た時からから柄は別々に利用し異なる二着の服に使おうと思っていたので購入しました。
一着で全く別柄として二着できるのはお得感があります。
今回は前身頃だった野草っぽい模様だけを使ったワンピースにしました。
地色のぼかし染めを違和感なく合わせるのに苦心しながら首回りと袖口にゴムを入れたワンピースになりました。
ぼかし染めの色合いを無理なく繋ぎ合わせられるように生地を裁断したので、
かなり生地の無駄使いをしてしまい椿の柄を活かした二着目制作ができるのかは怪しい状態になりました。
何でもやってみなければ分からない、
思いどおりにはいかないもので浅はかな私の考えがどうなるのか今後ゆっくり余り生地と向き合いたいと思います。
できあがったワンピースは前身頃の裾の茶色から淡い黄色や桜色への色の変化が優しく素敵です。
とても上品で春先の新芽の季節などに着ていただけたら
日本の四季を感じられる日本人に生まれてよかったと思えるようなワンピースのような気がします。
洋服を通して心豊かな幸せな気持ちにさせてくれるような一品となります。
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