西陣織りの見本織りと思われる生地を使ったチュニックとなります。
コーラル地の上に構成された掛軸のような四角の図柄が面白く、
その中に入る鮮やかな花柄の色使いが美しい魅了される素敵な織地ですが、
帯を創る為に見本織りされた物のようです。
元々、使った長さ分しかなかった為、着丈が長くなるように上下には朱赤の羽織り生地を足しました。
生地の持つ織り柄もアクセントになり違和感なく前身頃中心部分に収まりました。
左右には無地の着物だった生地を合わせた三種類の生地を繋ぎ合わせたチュニックとなります。。
ピンクベージュの着物だったものですが、こちらも先織りの柄がありとても素敵です。
樹々を図案化した模様で大小の柄がストライプになり光沢もあり上品で高級感もあります。
こんな素敵な着物でしたが、しつけ糸も付いたまま一度も袖を通されていない状態でした。
どんな方の和箪笥の中にどのくらいの年月眠っていたのか、本当に勿体ないことです。
恐縮しながら解かせていただき裁断しましたが、
色々な物に合わせやすそうなので最後のハシギレまで無駄なく活用したいと思っています。
きっと箪笥の中で眠っているよりは着物の創りての皆さまも喜んでくれているはずと自分勝手に信じています。
三種類の和服地が織りなす日本の染織の魅力が沢山詰まった世界に一つだけの一品となります。
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