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FLOWER×BIRD×SAKURA×ONE PIECE


パステルカラーの桜色、付け下げの着物で創ったワンピースとなります。

優しげな花柄、花と葉の流れ、そしてその下に描かれた二羽の小鳥に、
何だか癒やされる穏やかな気持ちにさせてくれるような魅力的な染色生地です。

こんなに素敵な付け下げですが、一度も袖を通すことなくしつけ糸が付いたまま仕舞われていたようです。

リサイクル店で着物を探していると未使用のしつけ付き着物も多くあります。
お嫁に行く時にご両親が揃えた物なのでしょうか。
昔は地域によっては嫁ぐ時に箪笥の中身までご近所にご披露するという習慣のある所もあったので、
こんなふうに一度も着られずに箪笥の肥やしになった物も多いのかもしれません。

付け下げとして映えるような下絵を描き、
染色された反物が着物として仕立てあがるまでに携わった職人さんの想いを考えると
袖も通されないまま洋服として仕立て直すのは申し訳ない気もします。
それでも一度も着られないまま忘れ去られるよりは、
ワンピースとして誰かに着てもらった方が「嬉しいはず!」と思いながらも、
丹精に縫われた手縫いの糸目を解く時には、いつも胸がキュとなります。

付け下げの柄を最大限に活かした職人さんの想いを引き継いだワンピースです。

少しチャレンジしたデザインにしてみたくて後ろ身頃の首元に開きを作り、
桜色によく合うパールのボタンを付けてみました。
開き部分にタックを取っているので生地がフワッとヒダのようになり、
背中に可愛いアクセントが出来ました。
生地幅の問題で生地のつなぎ部分の縫い目の縦ラインがどうしても背中にできてしまいますが、
着物リメイクでは仕方ないことですので、これも一つのデザインと思っていただけると嬉しいです。

付け下げ柄や留め袖の場合など柄を優先すると生地のつなぎ目が中央にはいかず左右アンバランスになります。
こんなふうにアンバランスの縫い目の縦ラインも自然にできる面白いデザインとして私は受け止めています。
それ以上に前後身頃に続く模様は付け下げ生地でしか味わえない世界感があり、貴重だと思います。

こういう条件の多い着物生地で創るワンピースですので、
ご理解のある方に着ていただきたい愛らしい小鳥に癒やされる桜色の上品な一品となります。

この一品の詳細はこちら

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